心が折れていた時期について
こんにちは、ナゲです。
[2015/8/20:追記]
今回の記事を英訳していただきました。ありがとうございます。
【English】
http://www.twitlonger.com/show/n_1sn9jqu
僕は5年前、バキバキに心が折れていた時期がありました。
2010年6月頃から2011年9月頃までという1年と少しの期間、実力に萎えながらもゲームを続けていました。
僕のことを最近知ってくださった方から「そんな時期あったんですか?」とよく聞かれるんですが、それはもうバキバキでした。
当時は周りの友人へ本当に迷惑をかけてしまったなと思います。
”ギルティギアをやるなら好きで続けてほしい”と思っている理由にあたるのが今回の内容です。
・心が折れた経緯
・心が折れてどうなったか
・心が折れた原因
・どう立ち直ったのか
・今はどうなのか
という流れで書いています。
■心が折れた経緯
当時、闘劇10というイベントに参加しており、「全国大会優勝」を目指してゲームをしていました。
「闘劇」というイベントは一次予選→二次予選(ここで勝つと闘劇出場権をゲット)→闘劇本戦…という進み方で、二次予選を突破している状態でした。
本戦出場は決まったものの、僕より強いプレイヤーは多く、勝率も全く安定していませんでした。「こんな状態だと全国大会優勝なんて出来ないし、チームメイト(※)に追いつけない」とかなり焦っていました。
高田馬場ミカドの定例大会で納得のいく結果が出せない、野試合でも勝ちたいプレイヤーに勝てない、他プレイヤーのサブキャラに負けてしまう、自分が何故負けているのかもわからない、という積み重ねにより、結果として「心が折れる」という状態になりました。
※…「ミツルギ」「イナ」というプレイヤーとチームを組んでいました。特にミツルギさんは当時から抜けて強く、"ミツルギさんのチーム"と言われないようにしたいとも思っていました。
ここで脱線しますが、ミツルギさんがあーくれぼ2015のブレイブルー部門で優勝していました。当時一緒に遊んでいたプレイヤーが結果を出しているのは嬉しいですね。ここを見るかはわからないですが、自分のことのように嬉しかったです。みっちーおめでとう!
■心が折れてどうなったか
影響があったのは以下の4点かなと。
・ゲームが全く楽しくない。
・勝っても自信に繋がらない。負けだけが印象に残る。
・勝った理由、負けた理由が思いつけない。
・友人からのアドバイスを聞き入れられない。
・ゲームが全く楽しくない。
→「全国大会で結果を出すためだけ」にゲームする期間となってしまい、ゲームを楽しめないまま続けるという状態でした。
少し距離を置きたいけど、本戦がすぐそこまで来ているし、チームメイトのためにも頑張りたい、というジレンマを持ってゲームをしていました。
・勝っても自信に繋がらない。負けだけが印象に残る。
→勝っても「運が良かっただけなのでは?」と思い、負けたら「あぁやっぱり自分は弱いんだ」という考えになっていました。
・勝った理由、負けた理由が思いつけない。
・友人からのアドバイスを聞き入れられない。
→特にまずかったのはこの2点で、完全に思考が止まっちゃってたんですね。
勝っても「何でこの選択肢が通ったかわからない」という状態になりました。
惰性で試合をして、自分に自信が持てない、勝ち・負けの理由を考えられない、しかも楽しんでいない…という今文字に起こすだけでも「1週間くらい沖縄旅行に行って綺麗な海でも見てきたら?」と思わずにはいられないくらい負の連鎖が続いていました。折れる→少し復活→折れる…のループでした。
その状態で大規模なイベントには定期的に参加していたので、イベントで結果を出せず、折れた状態を引きずる…というのが1年ほど続きました。
数日開催のイベントで全敗し、数か月ほど使用キャラクターを変更する(AC時代:ファウスト→テスタメント)ということもありました。
■心が折れた原因その1
今考えると、無理な目標を設定していたなと思います。
当時の僕は「誰にも負けず、全員にほぼ10割近く勝てるようにして、全国大会の優勝を目指す。」を目標にしていました。
理想とするのはいいのですが、強い相手が僕の行動を見て選択肢を変えてくる中で、そんな目標は達成できませんでした。
今の自分の実力をきちんと把握して、どうやったら結果を出せるか、結果を出すためにはどんな過程が必要か、自分が出来るようにしたい事の中で何を優先すべきなのか、というざっくりとした考えもなく、「ただ勝率を上げる」という達成の仕方がわからない目標だけを設定していました。
目標の立て方があまりうまくなかった気がします。今思い返せばきちんと勝ってる試合もあったはずなんですが、無理な目標により「自分が勝っている場面もある」という状況を受け入れられていなかったです。
■心が折れた原因その2
「考えた先で結果が出せるかわからず、その怖さから思考を停止させていた」のかなとも思っています。
「全然勝てない。負けた理由を自分以外にしたくない。でも成長して勝てるかわからない。いつ成長できるかもわからない。勝てないかもしれない。だったら答えを出さないで、自分の弱さがわからないで立ち止まっているほうが楽なんじゃないか。」と心のどこかで思っていたのかもしれません。
自覚は無いですが、上の考えがあったからこそ勝った理由・負けた理由を思いつけなかったし、他のプレイヤーからの意見も聞けなかったのかなと。
アドバイスを貰っているのに、ちゃんと聞き入れられてなかったなーと。
■どう立ち直ったのか。
同じキャラクターを使っていながらも、自分とはまるで違う動きをして勝ちを得ているプレイヤーを実際の対戦で見て、視野の狭さに気づけました。
何度か配信で話したこともありますが、RFさんの対戦を見たのがきっかけでした。
「自分はこれをしてなかったな。実践してみたらどうなるかな。」と思い試してみたら、すぐ勝率に反映はしなかったものの、試合の内容が明らかに変わりました。
なんというか、どの選択肢を取っていいか悩んだとき、とにかく「自分が信じた選択肢」を素早く出せるようになりました。
考えて考えて、その結果出した選択肢でその場面で負けてしまっても「仕方がないから次の場面で挽回しよう」と思えるようにもなりました。
各場面の負けをひきずるのは、試合そのものの流れを悪くすることもあります。
負けちゃった理由は試合の後で考えて、とにかく試合中はトータルで自分が勝てるようにするって意識を強く持つようになりました。
あと「僕が通ると思った行動をとにかく自信を出して盛り込んでみよう」と。
元々「安定した勝率をキープしたい」という考えはあったので本筋はそこまでズラさず、自分の中で安全な選択肢を出しつつも、勝負所をキチンと自分の中で整理して、そのうえで仕掛ける…ということができるようになっていきました。
視野の狭さに気づいて「こんな簡単に試合の内容を変えられるのか。もっと色々試してみよう」という気持ちになり、またゲームが楽しくなりました。
そしてACPR、Xrd稼働…とシリーズは遷移していき、じわじわと勝率は上がりました。
キャラクターの性能が変わった(強くなった)というのもありますが、自分自身が強くなった実感もありました。
■今はどうなのか。
今でも負けが込んで、気持ちが沈んだりすることはあります。
ただ、それは長くても数日単位で、多少なり「次はこうしてみよう」という気持ちをもって今後の対戦に臨めるようになりました。
あと、折れたり萎えたりして考えることをずっとやめちゃうのはもったいないなと。
自分はどうせまた「強くなりてぇ…」と思うことが目に見えてるので、悔しい気持ちだけは残して、それ以上の感情は無視して「じゃあ強くなるためにはどうしたらいいのか」をすぐ切り替えて考えるようにしました。負の気持ちをなるべく一過性に出来るようにしています。
冷静じゃないときは一旦時間を空けて、落ち着いてから考えるようにしています。
漫画を読んだりコンビニへ行ったり音楽を聴いたり…とか。
あとは「自分は好きでそのゲームを遊んでいる」「自分が考えた課題を達成できたかどうかで成功体験を得る」ってのを意識しています。
・「自分は好きでそのゲームを遊んでいる」という意識。
→これを常に意識するって実はすごく難しいと思うんですよね。
真剣に取り組もうとするあまり、気持ちに余裕が無くなってしまうことが結構あるのかなと。
僕は"好きだから"今自分が出来ない選択肢を取り入れようとしてますし、
僕は"好きだから"大会で結果を出したい(=勝ちたい)と思っているんですね。
好きじゃなかったら、ここまで同じゲーム続けてないですし、その前提がブレたら今やってることもブレちゃうなと。
・「自分が考えた課題を達成できたかどうかで成功体験を得る」という意識。
→状況別に「これはこういう選択肢を取り入れてみよう」って意識を持って、勝率ではなく実際にその選択肢を取り入れられたかどうかを見るようになりました。
無理な目標を設定していたというのを改善できました。
このあたりの話題は、先日書いた「自分が負けた理由を考えるときに意識していること」の後半2トピックでも書いています。
ブログに再掲しましたので、よろしければ下記の記事も合わせてご覧ください。
nage.hatenablog.com
折れたり、萎えたり、苛立ったり…思うように進まないことは今でもあります。
でもそういう気持ちが出るくらい真剣になれる環境に居られるってこと自体が嬉しいですし、
周りに迷惑かけないように自己解決しながら楽しく遊べるようになってきました気がします。
どうしてもキツかったらお酒を飲みながら友人に聞いてもらいます。大体四文屋です。
最近は「自分の実力を過大評価・過小評価せずに理解して、試合の中で一部でも成長を実感する」ってのを大事にしています。
引き続き楽しくゲームしていきたいと思います。
以上です。ここまで読んで下さった方はありがとうございました!