ナゲブログ

140字をオーバーするときに使います。定期的に更新できるかは謎です。

15年間での思想の遷移

こんにちは、ナゲです。お久しぶりです。
「お久しぶりです」と毎回言っている気がする不定期投稿ブログを今後ともよろしくお願いします。


今回は自分の考え方が変わっていった話です。


■きっかけ

先日、Leo.さんからお誘いを受けて、ファウスト使いが集まるDiscordサーバを立ち上げました。


GGSTがリリースされてから思ってたことなんですが、ホントに様々な格ゲー歴・階層(いわゆるランク帯)のプレイヤーを見る機会が増えたんですね。今回立ち上げたDiscordサーバでも、色々な層のプレイヤーの自己紹介を拝見しました。

で、ありがたいことに「GGSTを始める前から、大会やイベントの動画で見たことあります!!」と言ってもらうことも増えたんですね。気づけば15年近く大会に参加してるので、(動画とかで知ってもらう機会ふえた~時間の流れはえぇ~)と思うのです。

そんな機会がちょこちょこあって、「そういえば過去の自分ってどういうこと考えてたかな」と思い返すのも増えたんですね。考え方が結構変わったし、まとめてみたら面白いかもなと思って書いたのが今回の記事です。
この記事で伝えたいこと、というのは実はあんまり無いんですけども、続けていくことでこういう風に考えが変わるプレイヤーもいますよ、というのを楽しんでもらえたら嬉しいです。


当時の背景も少し書きつつまとめてみます。


■2007~2009年頃

地元の愛知に住んでおり、全国大会の参加モチベが上がった頃。
当時の自分の考え方はめちゃくちゃ排他的でした。

10年以上前の話なので信じてくれない人もいるかもしれませんが、当時は「勝つことが全て」とか「結果を出せないと意味がない」みたいなことを普通に言ってました
「ゲームで強くなりたいならこうあるべき」みたいな思想が相当強かったです。


本気でそう思っていたのか、そう言ってる自分に酔ってるだけだったのかは覚えてなく、まぁ十中八九、後者だと思うのだけど、ともかくそういうスタンスでした。
この考えに至っていた理由はハッキリ覚えていて「後発で才能もセンスも無い自分なんかが、普通に取り組むだけで第一線に追いつけるわけがない」と思っていたからです。
強くなりたいと思いつつも、強くなる方法がわからずに迷走。とにかく出来るかぎり試合数を増やしていた。この気持ちが原動力になって、ずっと対戦欲が高かったので、今にして思えば結果的には良かったと思います。


闘劇』という全国大会が年に1回あり、この『闘劇』に出場すること自体が、自分の取り組みのほぼすべてでした。
強くなりたいというのも、言い換えると、闘劇で結果を出したい(壇上に立ちたいとか)、でした。身の回りで大会がほとんどなかった自分にとって本当にデカい存在だった。
文字通り熱狂していたと思う。自分より強い身近なプレイヤーが闘劇にあまり興味を持ってなくて、理解に苦しんだのも覚えてます。それだけ強いのになんで挑まないんだろう、意味が分からねぇ、という気持ちでした。


当時は地域の仲間意識も強く、関東・関西・九州…みたいなエリア単位、もしくはゲームセンター単位で対抗心があったはずです。自分は中部からほとんど出れず、それも特別強い身でもなかったから詳しい状況はわかりません。ただ、おそらく僕が考えてる以上にバチバチだったでしょうし、似たように排他的な考え方をしているプレイヤーも少なからずいたんじゃないかなと思う。


勝つために楽しむ必要は全く無いし、何なら楽しむ余裕なんて持ったらいけないと思ってました。そして対戦環境が関東に変わり、プレイヤーとして上達はしていくものの、自身に掛ける負荷に耐えられず、ゲームのモチベが1年半ぐらい低迷します。1年半ぐらいは辛かったです。本当に。


■2010~2013年頃

心に入ったダメージの回復期間でした。

「勝つためにゲームを遊んでいたら精神的にだいぶキツくなってしまった。」というのもあるけど、同時に「自分が遊び続けたいゲーム(GGXXAC)のプレイヤー人口が少しずつ減少していく」のも経験しました。この2つは今の自分の考え方にかなり影響を与えています。

AC終盤くらいから、これはおそらく自分だけではないけど、「地域間でバチバチしてる余裕なんて無い」と思い始めた。遊ぶ相手がいないと成立しない。まずプレイヤーを減らしたくないな~という気持ちがどんどん強くなりました。後継のGGXXACPRがリリースされたときも、楽しく遊びながらもプレイヤーが少しずつ減っている印象があり、「自分もどこかのタイミングでそろそろ格ゲーやめるのかもなぁ」と考えていた。


GGXXACやACPRのネット対戦やオンラインイベントなどは今ほど充実しておらず、オフライン主流だったので、じわじわとコミュニティが閉じていく緩やかな恐怖を味わってました。このまま格闘ゲームをしなくなったら何を趣味にするんだろうな、と。



そしたらXrd Signが発表される。これはもうメチャクチャはしゃいだ。まだ遊べるぞと。


www.youtube.com


当時ギルティギアシリーズの完全新作はマジで来ないと思ってたので、大会の度に「新情報…!まさかギルティ新作?!」→「来ないですよね~w」とか茶番をやってたら、全国大会後にマジモンの完全新作トレイラーが出て終わりました。

今見てもワクワクしちゃうってすごいね。


■2014~2020年頃

転生した気分だった。「取り組み方を変えよう!」と意気込んで再出発の気持ちでスタートした時期。ARMSのガウス・ゴール。


プレイヤーがじわじわ減っていく期間を経てから、「人に見られる意識」を前以上に持つようになったと思う。言い換えると、自分が「プレイヤーを離す要因になりたくない」という気持ちがめちゃくちゃデカくなった。
更に少し補足すると、コミュニティに属する限り、プレイヤーを離す要因にならないのは絶対無理(属する以上、絶対誰かにとってのマイナスになるという考え)だと思っている。思ってはいるんだけど「やりたいことをしなくなるのは本末転倒なので、せめて自分が納得できる取り組み方・遊び方をしよう」とも考えるようになったという感じです。努力目標にしたというか。


あわせて「"誰かのために何かをする"を優先順位の最上位に置く」のもやめました。
自分がやりたいことをやる、それが誰かのモチベになれば喜ぶ、ぐらいのスタンスに落ち着きました。
具体的に何か変わったわけではないんですが、大会に参加する1プレイヤーのままで居たい、という意思が固まり、気持ちの整理が少しついたことを覚えています。


遊び方のスタンスはここから大きく変わらず。とにかく自分が楽しいと思えることをメインにして遊んでます。
ゲーム外の行動も増えて、アケコンのイラストをお願いしたりとか、応援イラストを探し回ったりとか、スケブをお願いしたりとか、色々ファンボムーブをした。

Xrdはシリーズ通してずっとそんな感じ。格ゲーマーとしては、EVO2016でかずのこさんのレイヴンに負けた(新キャラの対策を疎かにしたらボコボコにされた)のが良い勉強になったし、プレイヤーとしても成長できたなと実感している。
オフライン大会はノウハウはXrdシリーズでかなり蓄積できた。

あとはEVOJAPAN2018で結果を残せたのも大きかった。
これまでの取り組みに対して、ここで初めて「及第点は取れてたんだな」と自分を許せる気持ちになれた。


ここで初めてなので、大会で負け続ける度にこのままでいいのかな…と思ってました。


大会は勝負事ってのが自分の考えの大前提にはやっぱりあって、「楽しむのは大事」ではあるけど、勝ちを目標にするのも同じぐらい大事だと思ってるんですね。人に強要することは無くなったけど、自分にとっては大前提として残っています。
だから「楽しめればいい」って負けたときの言い訳にできちゃうよね、と。そういうニュアンスで使いたくないけど、結局そういうニュアンスで自分は使ってるよねというジレンマを本当にずっと抱えていました。
それが成果を残すことで、自分は今の取り組み方をとりあえず続けよう、となれた。今は、楽しかったと悔しかったは両方持ってても別にいいかという気持ちで落ち着いています。


■2021年~2022年

最近の自分。

GGSTが正式リリース。
最初の3か月ぐらいは、とにかく慣れるのに必死で、続けること自体が自分の精一杯でした。

キャラの理不尽なポイントを押し付けて「ふざけんなよ~~!」みたいに怒られるよりも、負けまくってるのを見てガチめに心配されるほうが自分的にはクるなと思いました。
心配されるって対戦相手としては対等じゃないよなと。そっちのほうがキツかった。ただ、周りには心配よりも「こういうの出来ない?」みたいに言ってくれる人が多くて救われてた。

過去の積み重ねがあって良かったなと思うこともしょっちゅうあります。書いてて気づいたけど、積み重ねに感謝して過去を振り返る機会もあったんだなと思いましたw
だからGGSTから距離を置くまではいかなかったし、強くなってる実感も少しずつ持てるようになった。
大会に出る頻度もじわじわ上がって、最近だと闘神祭の3on本戦もすごく面白かった。以前と同じぐらいか、ちょい下ぐらいの位置には大体居れてる感覚がある。

EVO2022は多分行かない方向になっちゃうかな~と思いつつ、GGSTのシーズン2を楽しみに待ちながら、自分にとってのまったり遊ぶを続けていく方針です。



ということで今回は以上です。思ったより長くなっちゃった。ここまで読んでくれてありがとうございました!!

2008年ぐらいの自分が2022年現在の自分を見たらおそらく相当失望すると思うんですけど、後悔する気持ちも一切無いので気にしません。過去の自分には申し訳ないけど勝手に失望してもらえばいいかなと思ってます。

2017年以降からあんまり考え方は変わってないものの、それまでの過程でぐだぐだやってきたことは決して無駄じゃなかったです。
オンラインイベントが主流になってるので、自分が環境に合わせていく意識は引き続き持っておこうと思います。

それでは。