ナゲブログ

140字をオーバーするときに使います。定期的に更新できるかは謎です。

無敵技を警戒するために無敵技を警戒しない話

こんにちは、ナゲです。
とんち回じゃないのでご安心ください。今回は「警戒したい技を引き出すためには、警戒しない素振りを見せるという選択肢もある」という話を書いてみました。



無駄なリスクを抑えることが勝率に直結する成功体験を得ながら成長していった後に、相手に「リスクを負いたくない」という行動方針がバレていて、本来取れるべきリターンが取れなくなり、目立ったミスをしている自覚がないのに勝てない、という葛藤が、上達していく過程の中で現れると思ってるんです。


GGXXACの頃の僕の経験談なんですけどね。


そんな話です。


■『詐欺重ね』の話

『詐欺重ね』っていうのは、例えば対戦相手がソルだとして、起き上がるときに無敵技の切り返しであるヴォルカニックヴァイパー(以下VV)をするorしないのどちらかを選択しても、VVを出していなかったら自分の攻撃をガードさせられて、VVを出されても自分側の行動が終わっててガードしたり避けるのが間に合う(その後反撃できる)…みたいなテクニックです。

そんな感じの選択肢があったとして、自分が「相手のVVで切り返されるのは絶対嫌だ!しかも相手がVVしたら自分が反撃できる!詐欺重ね最強!」と思って、同じ相手にずっと同じ詐欺重ねばっかりやってたらどうなると思いますか。


相手はVVしなくなると思いませんか。


対戦相手が詐欺重ねの概念を知らず「いつかVVが通るかもしれない。相手の運がすごく良いだけだ!」と思っているとか、または「いつかコイツは絶対に詐欺重ねをやめてくれるはず!」と信じているなど、こちらの意図とは認識が違っていて、VVを撃つケースなどは考えられます。

例に挙げた詐欺重ねが、打撃を重ねられるだけで崩しとしては成立していない(例えばVVを避けながら中下どちらかの選択肢を迫れるわけではなく、ジャンプ攻撃を被せるだけ等)場合、VVされなくなってしまうと、自分がリターンを得られず、相手のリスクを抑えてしまう結果にも繋がります。


自分:とにかくVVに当たりたくないので詐欺重ねをする。(=崩しを放棄している)
相手:相手がVVずっと警戒してくれるので詐欺重ねをガードする。(=崩しを放棄されているのを自覚している)


みたいな状況ですね。

放棄てのはちょっと書きすぎ(詐欺重ねをすることで有利な状況を継続するリターンもある)かなーと思いつつ、崩しが通ったらダメージをもっと取れる場面で、それを全く選択しなくなってしまう状況というニュアンスを表現したくて使いました。

本当は更に「じゃあVVに当たったときのリスクがどれくらいあるか」とか「相手側には詐欺重ね読みブリッツもありまして」とか派生して書きたいところが山盛りなんですが、書き出したら長くなるし言いたいことブレちゃいそうなので割愛します。


書きたかったのは「自分が選択肢を絞りすぎると、相手にも選択肢を絞られてしまう」ということです。で、上記のように詐欺重ねで(VVを避けるなりガードするなりして)リターンを得ようとしたら、詐欺重ねをしないでVVに当たる選択肢をちらつかせることが大事だと思っているということでもあります。

僕が好きな言葉の1つに「打たせて取る」って言葉があるんですけど、打ってもらうためには打ちたくなる要素がないといけないんですよね。

この辺は勝率を上げようとすればするほど選択肢を狭めてしまう、ハマる人ほどハマるポイントだと思います。僕は鼻が出るか出ないかくらいまで「リスク負いたくない沼」に浸かっていました。


■リスクを受ける覚悟を持つ

僕は過去に勝率10割目指すマンだったので「無敵技の切り返しは当たりたくない!!!勝負しなくていいとこは全部しない!!」って考えでやってましたが、相当ハードモードでした。途中で折れました。

打破する方法はシンプルで「自分がリスク負っていいと思ったところでリスクを自覚して行動する」です。

リスクを負う理由はなんでもいいと思います。「詐欺重ね沢山してるから相手もうVVうってこないだろう」「対戦相手の○○さんはノーゲージでVVを出してこない」「この位置でVVされて当たっても良い起き攻めにいけないから当たっていいと思える」「バーストあるからVVされたらバーストする」「自分にゲージあるからVV通されても切り返しやすい」「カウントの秒数が偶数のときは崩しにいくと心に決めている」などなど。

大事なのは「相手にもリスクを負ってもらうために、自分もリスクを負う(但し実は負わない見込みが高い)選択肢を混ぜる」「相手に自分の行動方針がバレないこと」だと思います。難しいんだけど。

僕がソルと対戦してるとき、序盤で崩しにいって、VVされて切り返されてるとします。

このとき僕は「あぁ…VVにあたってしまうから攻めすぎるのはよくないな…」という考えよりも「あー起き上がりにVVされて当たっちゃったー。でもフォローしにくい状態でVVうってくれてるし、どっかのタイミングで警戒すればいいかーあぁー」ぐらいの感じであんまり焦ってないんですね。まぁそうだよねーってぐらいです。大会でもあんまり変わらないです。

リスクを負ってもらうために『見せ択』みたいなのがあって、そこがかち合ってリスク負ってもしょうがない、別の場面で挽回しよう、って考えなのでした。トータルで勝てれば良いので、相手に選択肢を通されることを避けすぎないようにしてます。むしろ通されたことに意味があると思うようにしてます。


ということで以上です。

割愛しちゃいましたがもちろん相手のリターンを加味する必要があって「当たったら極大リターン取られてラウンド取られる」みたいな選択肢に真っ向から立ち向かっちゃいけないとかはあるんですけどね。

でも「あえてやる!!」とか言いながらあえてやって、くらって「ダメだった!!負けた!!!」ってなるのも、まぁ自覚しながらやると楽しいんですよねw

偏らないことが大切ですかね。それでは。